●No.066



「祇園祭 よーいとせ!」
http://a-hayashi.cool.ne.jp/rokuwaka/ 

林 晃洋さん

京都市上京区

  支え手の側から見た祇園祭を描く
 京の街では、7月1日の吉符入りから祇園祭が始まる。炎天下、何時間も歩く山鉾巡行での苦労話、大量に出るごみの問題など、「支え手の側から見た祇園祭」をメールマガジンで配信している。「祭の起源」「ちまきを飾る意味」といった豆知識も掲載しており、「祭に興味を持つすべての人に楽しんでもらえたら」と話す。
 林さんは、大阪府出身の行政書士。大学2年の夏、アルバイトとして初めて祇園祭に参加し、囃子(はやし)の音色に夢中になった。以来、毎年欠かさず参加し、卒業後もずっと祭に関わっていきたい一心で京都市内で開業した。3年前からは山鉾・北観音山の運営をサポートする他府県出身者の有志団体「六若」の会員になり、メンバーのとりまとめも任されている。
 メルマガは昨年3月に創刊した。海外からの留学生が山鉾の曳(ひ)き手になったり、女性が上れる鉾が出てくるなど、参加できる人の枠が広がってきたので、「もっとたくさんの人に祭の良さを知ってほしい」と始めた。「女人禁制の風習も江戸時代からのこと。1000年の歴史の中でしきたりは少しずつ変わってきたし、これからも変わっていく。参加できる人の数はもっと増やせるはず」。
 巡行の日までは体力勝負。メルマガには、山鉾町では連日午前零時までごみ処理の作業が続く話や、巡行中に日射病で仲間が倒れた話など、裏方だけが知る実態がつづられている。「町中の人が巡行という目標に向かって気持ちを一つにする。暑さ、苦しさ、それを乗り越えた喜びを分かち合える。そんな喜びが伝われば」と話す。

2004.06.22

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