●No.067



「百までクスクス」
http://www.so-dan.com/shousanjin.htm 

羽尻 昭男さん

京都市山科区

  独自に読み解いた源氏の世界を紹介
 全部で54帖(じょう)ある源氏物語の原文を独自に読み解き、まとめたあらすじを1帖ずつメールマガジンで発信している。廬山寺(京都市上京区)や宇治橋(京都府宇治市)周辺など、源氏ゆかりの地を訪ねてで書いたエッセーも好評だ。
 羽尻さんは「昭山人」の雅号を持つ日本画家。10年ほど前、初めて源氏物語の原文にふれ、言葉の美しさにひきつけられた。「次々と頭の中にわき上がってきた源氏の世界のイメージを、だれの表現も借りず自分の表現で形にしたい」と、日本画の作品に取り組む一方、物語を読み解きあらすじをまとめる作業を始めた。源氏物語の魅力を「リズミカルな響きが素晴らしい。声に出して読むと日本語の味わい深さが心にしみてくる」と話す。
 メルマガのタイトルは、幼いころ、両親が互いに背中に灸(きゅう)を据え合うたびに唱えていた言葉から。「『クスクス』は『薬』の意味では。100歳まで効く薬みたいに効き目がありますように、との願いが込められていた」といい、自分のメルマガも読んだ人が100歳になるまで覚えていてくれるものにしたいと名付けた。
 メルマガには、登場人物のモデルや物語の背景を解説した「よもやま話」、日々の生活で感じたことをつづったエッセーも掲載。「メルマガ配信を始めて生活に深みが出てきた。人に伝えようと、何気ないことでも丁寧に見るようになった」と話す。「いつも感性を磨いていたい。タイトルにちなんで、私が100歳になるまで続けていけたら」。

2004.06.29

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