●No.071



「さまざま話 京町家から」
http://www.imamurastories.com/kyoto/index.htm 

今村 陽子さん

京都市上京区

  町家暮らしの実際を伝える
 2年前、大阪から京都に転居する際、新しい住まいに選んだのは、築80年の京町家だった。建築士の夫(40)とアイデアを出し合いながら改修を進め、自宅兼事務所を完成させた。実際に町家暮らしを始めて分かったことや感じたこと、家の持ち味と雰囲気を壊さない改修のあり方についてメールマガジンで配信している。
 創刊は、今年4月初旬。改修工事が一段落し、町家暮らしの実際を伝えたくなった。玄関から奥の坪庭まで風が通り抜ける構造のおかげで、どんなに暑い日でも土間の空気はひんやりしていること。反対に、冬は土壁の蓄熱効果で、襖(ふすま)と障子を閉めるだけで暖かく過ごせること。「以前の自分たちのように、他府県の人は京町家暮らしに興味津々。京都の人の普通の生活についての情報が求められていると思った」。
 予想以上の快適さに驚く一方、あちこちの町家や町家改装レストランを見て、工事手法のセンスのなさに愕(がく)然とすることも多かった。「表の格子にべんがらと違う色のペンキを塗っていたり、天井に張ってある白い耐火ボードが丸見えだったり。外見は町家なのに、中がマンションの部屋みたいになっている家もあった。家の雰囲気を損なわない改修のセンスがますます重要」と力を込める。
 読者は、現在約70人。ほとんどが常連の読者だという。「住んでみて分かった町家、自分の目で見た京都の暮らしを、これからも伝えていきたい」と話す。

2004.07.27

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