Kyoto Shimbun

虹の会 子それぞれの色を見て

 普通学級では、注意欠陥多動性障害(ADHD)や高機能自閉症など軽度発達障害の子どもたちも学んでいる。子どもたちの親の会「虹の会」と教師が意見交換した。

 「診断結果を受け止めようとも思った。(障害でなく)個性とみるよう何度も言われた。けれど…」「学習面でつまずくことが増えた。腹が立って、手が出てしまう」

保護者と学校の意見交換会。連携が何よりも大切だ

 わが子の障害がわかった時の心境や、交錯する愛情とやりきれなさ…。10人の母親が胸の内を包み隠さず、語った。保護者と教師が本音で話し合える場はそう多くない。

 普通学級で学ぶ軽度発達障害の子どもが増える中、その子たちへの支援の在り方が重要視されている。その子が抱えている困難さを周りが理解し、その子に寄り添った対応をしてやれなければ、長欠や不登校につながるケースがあるからだ。当然、教師と保護者の協力関係が欠かせない。しかし、双方の意見が対立することも少なくない。

 わが子との葛藤(かっとう)、学校や医者に対する入り組んだ感情を1人で受け止めている母親たち。「そんな気持ちを少しでも和らげられたら…」と2年前、虹の会が生まれた。教師との勉強会に加え、同じクラスの親にも知ってもらいたいと、PTAへも働きかける。

 アスペルガー症候群の娘を持つ母親には忘れられない出来事がある。ローマ字がうまく書けない娘に、担任が書きやすいように拡大コピーした用紙を手渡した。全員で集める時には出さず「後から先生のところに持ってきたらいいよ」と声をかけた。「拡大コピーはただの支援ですが、その後の言葉には先生の心が入っている気がしました。今までで一番うれしかった」

 子それぞれの色を見て欲しい。虹には、こんな思いが込められている。

[2006年8月4日掲載]