■ちんどん屋 街角に新鮮な笑み

 カーブミラーの向こうに音楽隊がやって来た。昭和歌謡が中京区の木屋町通をにぎやかす。「元立誠小でお祭りやってまーす」。宣伝も忘れずに。大人も子どもも振り返る。

 立命館大のサークル「出前ちんどん」は、夏祭りや地蔵盆のシーズンに忙しい。依頼者らは「みんな喜ぶ。今どき珍しいから」。

 もちろん学生たちもちんどん屋を見て育ったわけではない。二年生の由良木美妃さん(19)は「逆に新鮮でした。周りをほのぼのさせるすごい力を持ってる」と話す。

 次の曲が始まった。「青い山脈」。すれ違うお年寄りが思わず口ずさむ。柔らかな笑みが浮かんでいた。


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