■酒屋の立ち飲み 心ほぐれる社交場

 男たちの顔が赤い。心がほぐれていく。阪神タイガースの話題が弾む。会社の愚痴もぽろりと漏れる。

 京都市中京区、デパートの裏手にある松川酒店は宵の口から仕事帰りの人たちでにぎわう。ビールケースや盆がテーブルがわり。店頭価格で酒が飲める。

 「昔はどこの酒屋も立ち飲みをやってたけど、今は酒屋自体が減った」と五代目店主の松川礼三さん(73)。近ごろはコンビニでも酒が買える。「よそにないものがある店にしないとね」。こだわりの品ぞろえで立ち飲みもやめない。若い女性や外国人もおもしろがってやって来るようになった。

 「やせてるあんたはガイコツ人やな」。隣のおじさんのダジャレも快調快調。今夜も缶が空いている。


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