■志 チャペルに満ちる

 ステンドグラスから朝日が差し込む。「同志社の精神」と例えられたチャペルに、幼さの残る賛美歌の声が響いた。

 京都市上京区の今出川キャンパス。チャペルは今、同志社中学が礼拝で使っている。明治十九年に完成し、創立者・新島襄もここで学生に語りかけた。

 「明治維新後の学生は国の将来を担う意識が強かったでしょうね」。川瀬勝也校長は振り返る。百年以上の時が流れ、日本の教育も大きく姿を変えた。

 賛美歌が終わった。聖書の朗読が始まる。「真の命を得るために(中略)堅固な基礎を築くように」。チャペルに満ちる声は今も変わらず、志抱く若者の胸に問いかける。


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