■“天然のプール”に歓声

 天然のプールが少年を夏の申し子に変える。空は高く、青い。深緑の山々に歓声がこだまする。

 京都市左京区八瀬の高野川。晴れた日は、子どもたちや家族連れが涼を求めてやって来る。流れに身をゆだねる。逆らってもみる。ふざけて水を掛け合う。体が冷えたら、岩の上で太陽を浴びる。

 「お金のいらない遊び場は少ない。ここは無料の遊園地」。洛北中3年の池田幹也君(14)は笑う。市街地を川が縦断する京都市では、水辺は格好の遊び場だ。

 夏休みも残り少なくなった。セミの声が子どもたちをたきつける。褐色の肌はますます濃くなっていく。


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