■「火の用心」子どもたちの声響く

 カチカチ。上七軒に拍子木の乾いた音が響く。「ひのぉーよーうじん」。大人の太い声に高い音程が混じる。

 昨年末、京都市上京区の翔鸞消防分団などが行った夜間パトロールに少年消防クラブの児童らが参加した。少子化で姿を消した子どもの「火の用心」を復活させようと2年前から始めた。

 分団長の木村和男さん(56)が小学生のころ、夏休みや冬休みには子どもたちが町内を回った。「提灯(ちょうちん)で歩く夜道は怖かった。近所の兄ちゃんの背中が大きかった」と振り返る。

 今、合同パトロールは年に1、2回程度。おそろいの帽子やジャンパーに赤色灯の装備は今風だ。「ひのぉーよーうじん」の文句と声をからす赤いほっぺは変わらない。


前の記事あのころ ちかごろ top次の記事