■竹馬と運動会と秋の空

 はだしの指で竹を挟み込む。重心は前へ。転ぶことを怖がってはいけない。バランスを取って歩を進める。

 京都市中京区の中京もえぎ幼稚園の年長児が、運動会で昔ながらの竹馬に挑戦した。球をけったり、段差を越えたり、自分たちの考えた「技」を披露した。

 「こんなんできるわけないやん」。5月末の休日参観で父母と竹馬を手作りした時、ほとんどの園児が乗れなかったという。しかし練習を重ねて、ほぼ全員が乗れるようになった。「難しいことに挑戦して成長した」。担任の中岡雄介さん(29)は目を細める。

 「僕はずっと乗っていられるよ」「足の皮がめくれて痛いけど、楽しい」。竹馬に乗ると、園児たちが大きくなる。秋の空にほんの少しだけ近づく。


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