読者写真コンテスト「大好き!!京滋の風景」第42回結果

 紅葉も終わり、朝晩の冷え込みが本格的な冬の到来を感じさせます。今回は、光を生かした作品が多く集まりました。同じ被写体でも光の差し方ひとつで、まったく違った表情を見せます。ベストな光を見つけ出す心がけが大切です。
 最優秀賞の松尾さんの「紅の夜明け」は、まさに光が主人公です。湖面に映える朝日と橋のシャドーとの色のコントラストが見事。加えて、大胆な構図が作品に迫力を与えています。優秀賞の「嵐の爪痕」は田中雅之さんの作品。台風被害で無残な姿となった流れ橋(上津屋橋)の橋脚をアップで切り取ったカメラアイが見事。宇野さんの「おっとっと〜 初めてのぞうり」は、見る人の気持ちを和ませてくれます。
 佳作では、深井さんの「ぬくもり」に目がとまりました。窓から差し込む斜光が晩秋の雰囲気をよく伝えています。子どもたちの表情が生きている「鉾と主役の子供たち」は大伴さんの作品。岡田さんの「光路」は、夕日に染められた鉄路を進む新幹線車両の勇姿を見事に捉えた力作です。
 モノトーンが似合う冬がやってきました。色が少ない分、構図やパターンなどの要素がキーポイントを握っています。写真センスが問われる季節です。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞「紅の夜明け」(大津市・琵琶湖大橋) 松尾 恒弘

デジカメ、28〜300ミリ、F10、60分の1秒、ISO100
【評】とてもドラマチックな写真です。2本の橋の間から昇る太陽とその湖面に映えた光の帯の構図が抜群です。朝日の色が写真に深みを与え、手前に写ったカメラマンたちのシルエットが画面全体を引き締めています。
 

優秀賞(丹後海の幸賞)「おっとっと〜 初めてのぞうり」(京都市左京区・平安神宮) 宇野 秀雄

デジカメ、15〜85ミリ、F6.3、400分の1秒、ISO100
【評】晴れの日、おどけた女の子のしぐさと表情が写真全体をぱっと明るくしています。隣の子の視線、画面右から慌てて手を伸ばす女性の動きが画面にさらなるリズム感を演出しています。
 

優秀賞(丹後海の幸賞)「嵐の爪痕」(八幡市・上津屋橋) 田中 雅之

 
デジカメ、18〜300ミリ、F5.6、500分の1秒、ISO100
【評】台風被害のすさまじさをよく伝える写真です。ふだんは牧歌的で美しい風景として人気があるスポットですが、あえて美しくない瞬間を切り取りました。報道写真的な視線に拍手。
 

以下佳作

「鉾と主役の子供たち」(亀岡市) 大伴 喜義

 

「朝光」(西京区) 中川 敬三

 

「ぬくもり」(京都府宇治田原町・猿丸神社) 深井 賢二

 

「秋の彩」(左京区・大原三千院) 増井 勇夫

 

「デュエット」(下京区・京都水族館) 田中 はるお

 

「彼岸花の咲く頃」(亀岡市) 山下 文行

 

「光路」(東山区) 岡田 亮

 

「パオーン」(左京区・京都市動物園) 濱瀬 篤

 

「もみじ狩りだぞ〜」(左京区・真如堂) 西 正幸

 

「朝陽に染まる」(福知山市) 坪倉 義英

 
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