Kyoto Shimbun


エコな挑戦

(11)鎌田電器

 毎月1日の午前8時。鎌田電器には社長の鎌田忠昌さん(68)、芙美子さん(65)夫妻はじめ全社員10人が、いつもより30分早く顔を出す。取引先の担当者も駆けつけ、車を連ねて出発する。目指すは国道173号や由良川の河川敷。捨てられたごみを一つひとつ拾っていく。

ごみのない道路に

そろいの青いジャンパーで、国道173号沿いのごみを拾う社員ら(綾部市)

 「いつも配達で走る道路に何かお礼をしたいと、始めました」。今年で12年目になる。

 空き缶、ペットボトル、弁当の容器、赤ちゃんの紙おむつ、たばこの吸い殻…。家電リサイクル法が施行される2001年まではテレビや冷蔵庫など粗大ごみの不法投棄も多かった。軽トラックの荷台はすぐにいっぱいになったという。「何で何で、と思いながら拾ってきた」と芙美子さんは振り返る。

 綾部市で分別収集が始まってからは、集めたごみを丁寧に分けて焼却場へ運ぶ。10年前と比べるとごみの量は減ってきた。それでも1カ月ぶりに訪れると、やっぱりごみ、ごみ、ごみ。「きれいになるとすがすがしい。草を刈るなどして、ごみを捨てにくい環境にしないといけませんね」と芙美子さん。

 「これからも、私たちにできることを続けたい」。一緒に参加させて、と同行してくれるお客さんも現れた。少しずつ輪が広がっている。(社会報道部 勝聡子、2006年9月19日掲載。「エコな挑戦」は今回で終わります。)

 鎌田電器 京都府綾部市広小路3丁目。1968年設立の家電販売会社。「拾う喜びより捨てない喜び」をスローガンに地域活動を続ける。「エコな挑戦」助成事業で特別賞に選ばれた。


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