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Kyoto Shimbun 京都の空気 汚れている
二酸化窒素 基準オーバー 調査は「京都の空気をはかる会」(谷田悟郎代表)が行った。今年5月31日から6月1日にかけ、市内の主な交差点や緑地などに、約400個の「天谷式」と呼ばれる簡易カプセルを設置し、24時間平均の二酸化窒素濃度を計った。
天谷式は、カプセル内のろ紙に空気中の二酸化窒素を吸着させたあと、試薬を加え、赤く発色する程度によって二酸化窒素の濃度を計算する。大気汚染の簡単な測定方法として、全国の市民団体や学校で広く利用されている。
南部を中心に17地点で国の環境基準(60ppb=ppbは10億分の1を示す微量単位)を上回ったほか、122地点で京都市が独自に定めている環境保全基準(40ppb)を上回った。最高値は久世橋通葛野大路交差点(南区)の81ppb、最低値は北山通川端交差点(左京区)の12ppbだった。 京都市が市内16カ所で実施している二酸化窒素の常時監視測定でも、ほぼ同様の数値が記録されている。国の環境基準を2カ所で上回っているほか、全カ所で市の環境保全基準を達成できていない。 同会は「京都の空気は相当、汚れている。とくに南部で、子どもたちの健康への影響が心配。自動車を増やす施策の転換を」と訴える。 健康被害だけでなく、二酸化窒素による自然環境への影響も心配されている。北関東地方では、大気中の二酸化窒素によって酸性霧が発生し、森林への被害が指摘されている。 京都市は今年3月、新しい自動車公害防止計画を立て(1)排ガス規制の強化を国に求める(2)自動車から公共交通への転換(3)道路整備(4)市民啓発−などを柱に、排ガス対策を進めている。市環境指導課は「国の排ガス規制強化が一番効果的だが、道路を作り、渋滞を解消することも汚染の改善につながる」という。 しかし、国の排ガス規制強化の見込みはなく、京都高速道路の建設などは「大量の車を市内に呼び込み、かえって大気汚染をひどくする」(同会)との反論もある。 12月3日に開かれた市環境審議会では、温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)排出量が運輸部門で突出して伸び、2010年には1990年比39%増(同部門)との予測が明らかになった。
温暖化防止と空気のきれいなまちづくりは、表裏一体の関係にあるともいえる。「環境先進都市・京都」にふさわしい交通体系をいま一度、市民ぐるみで広く議論すべき時期だろう。(2001年12月14日掲載)
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