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Kyoto Shimbun 人、動物への影響探る
環境ホルモン パネル討論 質問1 アザラシやアホウドリなど北半球の生物にダイオキシン濃度が高い調査結果が報告されたが、なぜ北の海に汚染物質が集まるのか。
田辺 「化学物質には温度が下るほど、大気から水に移りやすいという特性がある。地球規模で広がる有害物質の動きを水道に例えるなら、発生源の蛇口は陸上にあり、排水口に当たるのが北の冷たい海域らしい。陸で発生した化学物質は、大気に乗って広がると、北半球では緯度が上がるほど気温も下がり、水温の低い海域に集まる」
おもちゃなど塩化ビニール製品に含まれるフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)は有害なのか。 井口 「DEHPは塩ビを柔らかくする材料として広く使われている。厚生労働省のリスク評価では、塩ビ製の(調理用)手袋で触った食材から検出されたDEHPは、耐用一日摂取量を超えることが明らかになっている。食物に直接触れる塩ビ製の容器や包装品について、今後は食品衛生法で規制される方向にある」
質問3 井口 「低容量による影響の有無は長く論争が続いた。何らかの違いはあるけど、悪影響とはなんぞやという議論でとまっている。もう少し、こんな悪影響がありますよというデータが出るのを今は待っている段階だ。例えば、(プラスチック原料の)ビスフェノールAは、体重一キログラム当たり二マイクログラムが私たちにふだん入ってきている量らしい。これを妊娠マウスに与えると、生まれてきた子どもは体重が少し重く、排卵が早くなる。成長は良いわけで、この違いを悪影響と言うかどうかだ」
植物エストロゲンを妊婦が摂取した時、大豆アレルギーなど胎児への影響は? 森 「もっと調査しなくては分からないのが前提だが、個人的には胎児への影響はあると考えた方が良いと思う。日本人は昔から、豆腐やみその大豆製品から多くを摂っている。医療現場で考える時、大人と胎児は違う。大人の摂取は更年期や骨粗しょう症に良いと言われているのも事実。しかし、胎児は動物実験で子宮がんが出るという論文も発表されている」
質問5 田辺 「ダイオキシンの処理方法は燃やす方法が効率的で低コスト。発生を抑え、分解する技術は日本ではほぼ完成して世界のトップレベルにある。問題は社会の理解が得られていないこと。燃やすとダイオキシンが発生する、十分に分解できないのではと、一種の疑念や不信感が社会にしみ込んでいる」
質問6
吉原 「地球環境を自分の身近なところから考えて行動していくこと。つまり家庭で日常生活を通して子どもに環境問題をどう意識させるかが大事になってくる」 ◇INDEX◇ | |||||||||||||||||||||