Kyoto Shimbun


環境を考える
生活様式「腹八分」で

 地球に優しい暮らしをしようと、NGO「アジア協会アジア友の会」(大阪市)は、食料や水、電気などの20%節約に挑む「セーブ20運動」に取り組んでいる。いわば生活全般で「腹八分目」を心掛ける試みだ。自分で省エネ目標を決め節減分の一部を飢餓や貧困に苦しむ世界の人たちの生活改善に役立てる方針にしている。「日本の伝統的な生活様式の腹八分目は、21世紀が求める知的な生活文化です」と市民の参加を呼び掛けている。

20%省エネで資源節約 貧困基金に

 アジアの各国に井戸を贈る活動を続ける同会が、「セーブ20運動」を始めたのは昨年七月だった。呼び掛け人の一人は、理事の熱田親憙さん(66)=関西国際大客員教授=。世界で約8億3000万人が栄養不足に苦しむ一方、日本では海外から食糧を大量に輸入し、食べ残して捨てる現状に矛盾を感じたのが、運動を始めたきっかけだった。

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「省エネ」タイプの電化製品が並ぶ電器店。だが、実生活での省エネ実践は一朝一夕には進まない(京都市下京区寺町通四条下ル)
 まず、参加者は自分で省エネ目標を決め、1年単位で成果を見極める。節約分の1%以上を、家族6人が1日1ドル以下で暮らす世界の絶対的貧困層の基本的な生活を確立する基金づくりに充てる仕組みだ。

 例えば、食器洗いの際に水の出しっぱなしを1日10分間控えると、年間で約7300円が節約できる。室内の冷暖房の温度を1度ずつ上下に設定すると、年間の消費電力は約1割抑えることができる。

 「生活の中で無駄がないか見つめ直そう」と同会は、省エネのヒント集を作った。▽冷暖房のフィルターのほこりをこまめに掃除する▽テレビやビデオの待機電力を切る▽自家用車の利用を必要最低限にする−など、43の事例を参考に挙げる。

 運動には、会員の約50人が今、取り組んでいる。節約した効果金額換算難点

 その一人の杉林則子さん=宇治市五ケ庄=は、野菜くずをたい肥にし、こまめに消灯するなど、できる範囲で節約に努めている。生協に注文した食材をメモ書きして冷蔵庫の扉に張り付け、同じ食品を無駄にスーパーで重ね買いしない工夫もしている。

 実感するのは、節約の効果を金額に換算するのが難しい点だ。杉林さんは「『効果があるのかなあ』と感じる時もある。でも、一人ひとりが意識して小さな節約をつなげることが大切なのでは」と話している。

 アジア協会アジア友の会事務局は「ちょっとした心掛けで地球も助かります。欲望追求型の消費ではなく、資源節約型の消費によって、地球資源の枯渇を防ごう」としている。

 問い合わせは、アジア協会アジア友の会電話06(6444)0587まで。(2002年5月10日掲載)


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