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Kyoto Shimbun どう進める「環境学習」
ケナフ栽培、ビオトープ、 雨水の利用…花盛りだが 本年度から京都市教委の「環境教育研究指定校」となった桂中(西京区)は6月、地域で清掃活動を行い、住民にメッセージカード入りのティッシュを配って「桂をきれいな町に」と訴えた。今後、環境家計簿や環境マップ作りに取り組むが、林宣行校長は「環境学習は家庭科や理科、社会科などいろんな切り口がある。環境問題のどの分野に焦点を当て、どう教えればいいのか、戸惑いました」と打ち明ける。 市教委によると、市内のほぼすべての学校が「環境学習」に取り組んでいる。ただ環境学習に明確な定義はなく、内容は各学校に任されている。それだけに現場教師の迷いも大きい。「京のアジェンダ21フォーラム」(伏見区)の事務局コーディネーター能村聡さん(38)は「先生たちは教えるプロだが、温暖化の仕組みを説明できる理科の先生が、台所での省エネ方法をうまく教えられるとは限らない。環境学習は歴史が浅く、研究が進んでいない」と指摘する。 ▽教科書はない
市教委は1996年から環境教育の研究指定校を設け、指導方法を探っている。本年度は4つの小中学校を指定した。
「すぐに学校で活用できる学習方法を教えて」「何から手を付けたらいいのかわからない」 会場では悩みの声が相次いだ。講師を務めた堀孝弘さん(43)は「環境学習に教科書はなく、答えも一つではない。成績化も難しい」と話す。堀さんは「環境にやさしい紙の原料」として植えられるケナフを例に挙げる。成長が早く背の高いケナフは、日陰を作ったり家畜のエサにも役立つ一方で、休耕田に植えると土がやせたり、枯れると吸収した二酸化炭素を再び放出する。「ケナフは環境にやさしい、という単純なものではない。場所や目的を考えてケナフを植えるべき」と訴える。 ▽仲介役も必要 能村さんも「学校に雨水タンクやビオトープがあるだけでは、意味がない」と指摘する。「大事なのは考える過程。ノウハウがない先生が環境学習を担うのはしんどい。学校と環境団体、地域が一緒に学び合える状況を作り上げていければ」と話す。 6月下旬、左京区のだん王児童館に雨水タンクが設置された。複数の環境団体が水資源について説明したり、児童と一緒に設置作業をした。こうした地道な活動を通して学校と環境団体が信頼関係を築き、子どもたちに合ったメニューを作りあげられるかどうか。能村さんは「環境団体と学校の間を結ぶ仲介役が必要になる」と、今春オープンした京(みやこ)エコロジーセンターなどの活動に期待を寄せる。(2002年7月12日掲載)
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