Kyoto Shimbun


環境を考える
省エネ表示の「環境ラベル」

 京都市内の電器店に並ぶエアコンや冷蔵庫に、緑の葉っぱとABCが書かれた「環境ラベル」が張られているのをご覧になりましたか?商品選びの基準に「地球への優しさ」も加えてもらおうと、電器店や市民団体などが始めた省エネ製品キャンペーンだ。「これは何?」と認知度はまだまだだが、買い物客の反応はなかなかいいという。(社会報道部 稲庭篤)

地球に優しく、家計も助ける

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「環境ラベル」がはられて展示されているエアコン。「AAA」と「C」の電気代を比べてみると…(京都市下京区・タニヤマムセン本店)
 ラベルは、省エネ性能を「AAA」から「C」までの5段階で表示している。平均的な使用期間(エアコン13年、冷蔵庫12年)の電気代も記している。省エネ性能が良い製品は販売価格は高くても、のちのちの運転費用を考えれば結局はお得になることがすぐに分かる。

 キャンペーンを進めているのは、環境市民、気候ネットワークなどNGO(非政府組織)、京都市と京都府、京都府電機商業組合などの販売業者でつくる「省エネ製品グリーンコンシューマーキャンペーン実行委員会」。地域における地球温暖化防止対策の実践のひとつとして、引っ越しなどで家電の買い替えも多くなる3月1日から5月5日まで実施している。

 グリーンコンシューマーとは「緑の消費者」という意味だ。販売価格だけで判断するのでなく、消費エネルギーも考えることが結局、家計も地球も助かることを知ってもらうことが目的だ。

 今回は、家庭における消費電力の4割を占める冷蔵庫やエアコンを対象にした。メーカーなどが公表している家電製品の性能データを元に、専用のソフトで省エネ性能を評価して電気代を計算した。店頭価格を入力すれば、「販売価格+電気代」の総額が算出される。客から見れば環境ラベルを見比べることで、「安い製品で当面しのぐか」「良い製品を長く使うか」などの判断がしやすくなるというわけだ。

 キャンペーンには、地域の電器店や大型量販店など京都市内の18の事業者約30店舗が参加した。ラベル添付が一部の商品だけだったり、「低価格のセール品にCランクがついていると売りにくい」など消極的な声もあったりと、参加店の対応には温度差もあるが、「お客さまに説明しやすい」(タニヤマムセン)など、おおむね好評のようだ。

 キャンペーンに参加した美馬商会(伏見区)の美馬功社長は「ユーザーのことを本当に考えるのなら、販売価格の安さだけではだめだ。消費者の立場からキャンペーンしていただけるのなら心強い。自信を持って『AAA』をお勧めできる」と話す。

 京都市全体の二酸化炭素排出量の2割以上が家庭から排出されている。京都市は「地球温暖化防止条例」制定を計画しているが、省エネ製品キャンペーンも効果的な具体策の一つになりそう。

 キャンペーン実行委員会の能村聡さん(京のアジェンダ21フォーラム事務局)は「一過性のキャンペーンでなく、5年10年と続けることが大切。AAA製品購入時の補助金など経済的な誘導策も必要になるだろう。市民や消費者が主導する環境認証システムに育てていければ」と話している。

 消費者としてのメリットを知ってもらおうと、4月16日午前10時から花園区民会館(右京区)、17日午前10時と午後1時から市醍醐交流会館(伏見区)で、店舗見学などの学習会を開く。無料。問い合わせは実行委員会電話075(647)3535まで。(2003年4月11日掲載)


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