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Kyoto Shimbun エコ化進むか 京都の観光界
蛍光灯廃止、廃熱発電 タオル交換は希望者…
両ホテルは、電力消費量が蛍光灯の10分の1の電灯に切り替えたほか、客室の蛇口から少ない水量で同じ勢いが出るよう工夫、空調などのボイラーの廃熱を利用した発電もしている。 ごみは28種類に分別している。レストランで使われた割りばしも、独自のルートで製紙工場に引き取ってもらい、リサイクルしている。 経営会社総務部の宮脇健専門役は「毎月1回、部長と課長による環境会議を開き、電力やガスの使用量を報告し、改善策を話し合う。社員の意識も変わった」と話す。 客室では、連泊客にタオル交換が必要なければ交換しなくてすむようにしたほか、節水、節電への協力を呼び掛けるカードも置いている。 省エネ効果は、両ホテルと本社の合計で、電力が年約3%、ガスが7.5%削減された。環境への配慮について宮脇さんは「COP3(地球温暖化防止京都会議)が開かれた地元都市のホテルとして当然」と話す。
KES認証制度を設けている市民団体「京のアジェンダ21フォーラム」で、宿泊施設のエコ化を担当するチームのコーディネーター高田光治さんは「宿泊施設は(地球温暖化の原因となる)二酸化炭素排出量が京都市内の観光関連産業の中で最大の3割を占める。さらに、日常生活では環境を意識しない旅行者も、エコ化を進めるホテルに泊まることによって気づきのチャンスになる」と説明する。 その意味で、高田さんは宿泊客にも何らかの協力を求めることが重要だとする。しかし、宮脇さんは「お客さんに影響が出ない範囲で進めている。サービスやグレードの低下になるようなことはできない」と話す。 こうした取り組みを積極的に応援する動きも広がりつつある。環境配慮型商品の導入を進めるグリーン購入ネットワーク(東京)は、今年3月から廃棄物減量や省エネに取り組む宿泊施設を検索できるデータベースをインターネット上に設けた。「環境を考慮して消費者が宿泊施設を選べるようにした」という。 京のアジェンダ21フォーラムは、製造業向けに作られているKESの宿泊施設版を今年から作る予定だ。また、旅行会社や観光案内の窓口と連携して、環境に配慮する宿泊施設を積極的に消費者が評価できる仕組み作りも行っていく。 高田さんは「宿泊者の意識は高まっているが、宿泊施設選択の際の『環境』の優先順位はまだ低い」とみる。「環境配慮に熱心な宿泊施設が社会的に評価されるシステムを作れば、業界全体のエコ化も進む。京都で環境調和型観光を確立することで、京都の観光の価値もさらに高まるはず」と話している。(2003年6月13日掲載)
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