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Kyoto Shimbun バイオガスを燃料に
トイレ普及で水汚染防止 京のNGO、フィリピンで
最も貧しい島で 「フィリピンで最も貧しい島」といわれるサマール島。農業と漁業以外に産業はなく、土地を持たない農民らが都市部に流出。海沿いにスラムを形成している。 サマール島はレイテ島の東北部に隣接し、第2次世界大戦末期は日米軍の激しい戦闘が繰り広げられた。朽ちた砲台など、いまも戦争の跡が残る。同協会は、京都に在住するサマール島出身フィリピン人との交流を進めてきた北上田さんらが、10年前に結成した。会員は約50人。
北上田さんは元京都市環境局職員。2003年に京都市で開かれた世界水フォーラムで、バイオガスなどの資源循環型トイレに関するプロジェクトを手がけた。昨年末、こうした経験をサマール島で生かそうと定年を前に退職した。
北上田さんは「ガスに加えて良質な液肥が取れる。燃料を自給できれば、マングローブの違法伐採も止められるのではないか。トイレ普及に合わせて、子どもたちに手洗いの習慣も広めたい」と構想を説明する。 生活面の改善も プラントを建設するのは日本側だが、その後の運営を成功させるには現地の人の主体的なかかわりが不可欠。現地のNGOや地域の女性グループに、トイレやブタの飼育施設の管理を任せていく計画だ。プロジェクトの計画がある2カ所のうち、1カ所ではNGOとの仮契約をすでに完了している。 国連児童基金(ユニセフ)の2003年の調査では、汚染された水のため、フィリピンでは1時間に12人の子ども(5歳以下)が死亡している。北上田さんは「トイレを普及させるだけで、この状況は大きく改善するはず」と話している。(2004年7月20日掲載) ◇INDEX◇ |