Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


磯の生態系水槽で演出

 ヤドカリは、のそ、のそしているな。ヒトデやウニもいる、この小さい貝にも名前があるんやろな…などと思いながら、ぼんやり眺めている。

 京都市伏見区の市青少年科学センターに昨秋、お目見えした全国最大規模の水槽(間口四メートル、奥行き三メートル)は、三重県・鳥羽の磯をモチーフに、自然に近い生態系を演出していて、結構楽しい。

 潮だまりにいるナマコ、イソギンチャク、岩かげのカニなど、生き物が自然環境に適応して生きている姿を、訪れた子どもたちが観察する。担当の人の指導で、さわったりもできる。

 驚いたのは、磯の自然を解説するパソコンで、同時に環境問題が取り上げられていること。環境ホルモンの影響で、日本の海岸に多く見られる巻き貝のイボニシがオス化しているとの調査結果も出てくる。そんな説明を受けていたら、学芸員の宿院雅広さんが「実は、この水槽にいるイボニシを調べたら、どうもオス化している感じなんです」と。

 自然と生き物の勉強すると、環境問題にぶつかる時代なのだ。(2000年3月9日掲載)


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