Kyoto Shimbun
朽ちた古木が遊び場に 樹齢五百年の古木ツブラシイは、ついに朽ち果て、子どもの遊び場になっている。 京都市左京区の下鴨神社・糺の森。平安京以前の原生林の面影を残す。周辺環境の都市化と世代交代で、樹齢四−五百年の古木は、戦前調査では九十八本もあったが、今では二十七本に減ってしまったという。 神社は、余命をなくした古木を森の一角に移し、子どもの遊び場にした。ツブラシイは糺の森で最も古い木だった。「木登りをしなくなった子どもたちに、触れてもらいたくて」と、権宮司の新木直人さん(六三)は話す。
朽ちたとはいえ、昆虫が出入りし、キノコが生える。木の形は少しずつ崩れ、数十年もすればすっかり土に帰り、若木を育てる土の力となる。「自然の循環ですね」。新木さんは、幼い子が遊ぶ姿に目を細める。(2000年6月9日掲載)
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