Kyoto Shimbun
鳥の目で世界見たら… 森の上を、歩く。鳥や昆虫たちは、こんな風景を見ているのかな、と思ったりした。 大阪府吹田市の万博記念公園。二百六十種、六十万本の樹木が広がる森百ヘクタールに五月、空中観察路「ソラード」が誕生した。高さ三−十メートルの木製回廊やつり橋が、三百メートルにわたって樹間を巡っている。 「これが、もみじの種ですよ」。木のてっぺんに手をのばして、万博記念協会・緑地課課長補佐の中井和成さん(四八)が教えてくれた。プロペラのついた小さな種。くるくる回って、大地に着陸する。そんな様子が、中井さんの説明で、目に浮かぶ。 森の音を聞いたり、昆虫やクモの目を体験する装置もある。耳を澄ませ、目を凝らすだけなく、鳥や昆虫になったつもりで想像してみる。そう促す仕掛けかもしれない。 回廊の終点に、H氏賞受賞の詩人、高階杞一の詩が掲示されている。鳥も木も昆虫もみんなひとつにつながっている。この大きな緑の中で、人間も、みんないっしょにつながっている。
鳥の目で世界を見たら、それがはっきり分かる。高階杞一とは、中井さんのペンネームだ。(2000年7月14日掲載)
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