Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


一升びん洗浄 再び台所に

 一升びんがラインにのって洗浄する機械に入っていく。熱湯やカセイソーダ、ブラシで洗われ、きれい、さっぱり、となって出てくる。京都市伏見区の洗びん会社「吉川商店」。これらのびんは、再び清酒やしょうゆの容器となり、私たちの台所に戻ってくる。

 何度でも利用できるびん(リユースびん)が、地球環境の時代に見直されている。

 世の中には、使い捨ての容器があふれ返っている。ペットボトル、紙パック、缶…。収集や焼却・埋め立て処分、リサイクル処理などで、環境負荷のほか膨大なエネルギーやコスト、税金がかかっている。その点、リユースびんは数十回も使用可能なので、ごみの発生を抑えられるし、コストや環境負荷も小さくてすむ。しかし、リユースの一升びん需要は、一九七七年に十五億本だったのが、昨年は四億二千本に激減している。使い捨てを前提にした「リサイクル」が、びんをごみとして出す風潮を作り出したとの指摘もある。吉川商店の常務取締役吉川康彦さん(三九)は「消費者の環境意識は変わってきている。洗びんの見学に訪れる人が増えてますから」と期待している。(2001年2月9日掲載)


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