Kyoto Shimbun
スズムシの名所に異変 深い緑に包まれた京都市西京区松室の華厳寺(鈴虫寺)。山門を入るとスズムシの澄んだ声が耳に飛び込んでくる。 スズムシは源氏物語や枕草子にも登場し、中世以来、京の秋の風情を代表してきた。 先代住職がスズムシの飼育を始めて六十年になる。「今では、四千五百匹。部屋の温度調整によって一年中、声が聞けます」。桂紹源住職(七〇)は胸を張る。 今年の夏、鈴虫寺の庭でちょっとした異変が起きた。「セミが鳴かず、木に登る途中で死んでいた。猛暑のせいかも。雑食性のスズムシがエサにしているセミがいなくなったら…」。桂住職は心配する。
スズムシの分布北限は関東地方。温暖化が進めば、北日本でも声を聞くことができるかもしれない。半面、京都では自然のスズムシの声は、むしろ小さくなってしまうかもしれない。(2001年10月12日掲載)
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