Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


酒樽で雨水を活用

 ボクの名前は「リサイタル(樽)」。そう、半世紀以上もウイスキー作り一筋に働いてきた木の樽なんだ。今は工場から民家に運ばれ、雨水を大きな体にためている。

 雨水を資源として大事に使えないかと、滋賀県環境生協さんたちがボクたちに注目し、仲間と一緒に去年の5月にデビューさせてもらったんだ。山東町は補助制度を設けて普及を勧めてくれて、今は木村房恵さん(62)にかわいがってもらっているよ。

 頭の上のガチャコンポンプは、ちょっと重いんだ。けれど、子どもたちが珍しがって押してくれるのがうれしくって。おとなの人も「懐かしいな」って言ってくれるよ。

 樋を伝って集まった雨水は、花壇の水やりや緊急用のため水に役立ってるのが自慢だ。雨の栄養分と体にしみ込んだウイスキーの香りが混ざって、花の育ちもいいって話だよ。ボクの「第2の人生」も捨てたもんじゃないね。(2002年1月11日掲載)


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