Kyoto Shimbun
心地よい100年前の蔵 ♪たいこのおけいこ トントントン…。園児の歌声が響く松の実保育園(大津市高砂町)は、お誕生日会の真っ最中だった。この遊戯室は、約百年前に奈良市内に建てられた蔵を再生移築した。音の響きや吸収も心地よい。 園の移転を機に、古材を探していたところ、NPO法人「古材バンクの会」(京都市東山区)を通じて、蔵の所有者と出会った。新しい園は今年4月に完成した。断熱目的に屋根にタンポポを咲かせた「タンポポハウス」や省エネを考慮した空調システムもそろう。松井周園長は「木造は百年たってからが強くなる。使い捨て時代にいる園児たちに、本当に大切なものを伝えたい」と話す。
「この楽器、やってみたい人〜」「ハーイ」。園児が元気に手をあげ、駆け出す。少し前まで所蔵品を守っていた古材は今、園児の成長を楽しみにしている。(2002年6月21日掲載)
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