Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


森に抱かれ輝く“命”

原生林に分け入る。高い木に覆われ、肌寒い。薄暗い。「空気が全然、違う。おいしい」。生徒の声が響いた。

 京都府立久御山高校の理数系で学ぶ1年生約40人が先ごろ、フィールドワークで京都大芦生(あしゅう)演習林(北桑田郡美山町)に足を踏み入れた。案内役は京大の助手さんや大学院生だ。

 ミズナラは5人で手をつないでやっと幹を1周できるほどの巨木だった。倒木から生えたキノコ、ヘビやトリカブト。イノシシのぬた場や由良川の源流も見つけた。

 「こんな大きな森に、こんな小さな命が生きていると思うと、うれしい気持ちになる」。さまざまな命が数え切れない年月を重ねて出来上がった森は、生徒たちに多くのことを教えてくれた。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 坂本佳文。2002年11月8日掲載)


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