Kyoto Shimbun


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牛ふんで土の体力作り

 ショベルカーで掘り起こすと、白い湯気が立ちのぼった。まるで砂ぶろのよう。「においがしない!」。驚いたわけは原料が牛ふんだからだ。

 滋賀県愛東町園の農業脇坂利右衛門さん(60)は来年の稲作に向け、たい肥作りに励んでいた。牛ふんにもみ殻などを加え、半年から1年間寝かせる。定期的にかき回して発酵を促すことで内部の温度は最高70度近くになる。病原菌を殺し、においも消えるそうだ。

 田んぼに混ぜると、土が団粒構造になり、通気や水はけが良くなる。脇坂さんは「稲の葉に厚みが増すし、天候にも左右されにくい。土作りは、人間でいうと体力作り」とたとえる。

 肥料を提供した牛たちも作業が気になる様子。大丈夫。きっと、来年もいい稲穂が実って、おいしいわらをいっぱいもらえるからね。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 坂本佳文。2002年12月13日掲載)


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