Kyoto Shimbun
そよ風集め優しい電力 青田を揺らす優しい風が、体を通り抜けた。ヒュルルル…。木製の白い羽根が風の音を切って回り出す。「近江富士」とも呼ばれる三上山を望む滋賀県野洲町南桜。岡田弘さん(64)は、自ら開発した風力発電機を使い、その電力で無線交信を始めた。 秒速2メートルの風があれば発電可能、軽量で携帯できるのが特徴だ。最大33ワットを出力し、電力はバッテリーに充電される。太陽電池とも併用でき、より安定供給が図れる仕組みだ。
「趣味の無線ぐらいは、きれいなエネルギーで」と考えたのがきっかけだった。災害時にも使えるため、学校や行政からも注目を集める。「見えない風の変化が、形になって現れる。遠い存在のエネルギーが身近にもある、ということを知ってほしい」(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2003年7月11日掲載)
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