Kyoto Shimbun
自然の暮らし再発見 裏山から、セミしぐれが響く。ひとつ、またひとつ。男たちが汗だくで、大きな石を積み上げていった。パンを焼く石窯作りに、夢中になっている。自然と共に生きる知恵を再発見する「暮らしの学校」だ。 京都府美山町に、京都市や大津市から都会の住人約30人が「生徒」として集まった。築300年のかやぶき民家や裏山を教室に、生徒たちは野菜を育て、炭を焼く。この山里で自然のサイクルを感じ、本当の豊かさってなんだろうと考える。
石窯は間もなく完成。秋が深まるころ、まきがパチパチとはぜて、パンが香しく焼き上がるだろう。西陣との往復を30年以上続ける校長の田村成一さん(70)は、こう語りかける。「土、水、風のにおいや音、それに豊かな緑と共にある暮らし、文化を、次の世代に継いでいきたいね」(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2003年9月12日掲載)
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