Kyoto Shimbun
古材や端材に再び命 ケヤキやクワ、カリン、トチ…。木の香りがほわっと広がる室内に、机やタンスが並ぶ。すべて古材や端材で作った家具だ。光沢のある机をよく見ると、床の間の違い棚だったことを思い出させる穴があったりする。 京都市北区の家具職人、田中和男さん(55)は、一度は捨てられた古材や、端材に着目し、再び命を吹き込んだ。製材のときに出る端材は見向きもされないが、木の外皮を残した座卓となれば、自然を感じさせ魅力的だ。古材はよく乾燥しているので、新材にありがちな反りなど変形しない利点があるという。
かつて家を解体しても、梁や柱など使える木を残して、建て直しなどで再利用していた。「燃やされるまで、木は強さを発揮しますよ」と田中さん。古材の机に触れると、暮らしの中で人びとが注いできた愛情が、手に伝わった気がした。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2003年10月10日掲載)
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