Kyoto Shimbun
海を育てる森づくり 山に木を植え、海の魚を育てよう。そんな願いを込め、漁師や主婦たち約150人が、日本海に面する丹後半島、京都府伊根町の太鼓山に集まった。ヤマザクラやモミジなど約800本を、頂上近くの斜面に植えていく。標高約600メートル。今月初め、色づき始めた山は参加者の熱気に包まれた。 樹木の葉が落ち、栄養分を含んだ腐葉土が、雨とともに海へ流れる。プランクトンが増え、エサとする魚が集まり、海藻が育つ。海の豊かさを、森林がもたらすことに着目した「漁民の森づくり」だ。北海道など30を超える道府県で取り組まれている。
漁民たちは古くから、沿岸の木を「魚付き林」と呼んで、大切にしてきた。主催した府漁業協同組合連合会の上田功会長は「海を守ることは私たちの使命。その原点に戻って木を植えている」と話す。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 山本陽平。2003年11月14日掲載)
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