Kyoto Shimbun


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“危機”示す酸性雪

 激しく雪が降り続いた。福井県境の滋賀県余呉町の栃ノ木峠近く。滋賀県立大の学生たちが積もった雪を1メートルほど掘り、積雪の断層を調べていた。雪の粒の大きさや密度、温度を観測する。雪解け水の量や雪質の変化を知るためだ。

 雪は大気の汚染物質をくっつけて地上に降り、解けて、琵琶湖へ注ぐ。「雪の酸性度はpH(水素イオン指数)は3に近い。雨よりもかなり濃いんです」。指導する伏見碩二教授は話した。中性はpH7だ。

 スウェーデンやカナダでは、酸性化した湖から魚の姿が消えた。琵琶湖の周辺は中和能力のある火山性の土壌と言われる。しかし、上流で林が枯れ始め、酸性雪の影響ではないか、と伏見教授は心配する。雪は自然の危機を知らせに、地上に降る。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2004年2月13日掲載)


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