Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


町中に自然を感じて

 ひしゃくでバケツの水をすくって、ていねいにまいていく。朝方や夕暮れの「打ち水」。京のまちなかで、自然を感じて暮らす人の心を見る思いがする。ほてったアスファルトに水が広がると、あたりの空気がしっとりとしてくる。

 昨夏、第3回世界水フォーラム事務局などが呼びかけて、関東中心に34万人が参加して一斉に水をまく実験があった。すると、東京の4会場周辺の気温が平均1度下がったという。今年も8月に予定しており、主催者は「かつての生活習慣を取り戻して、ヒートアイランド現象を少しでも緩和できれば」。

 京都地方気象台によると、2000年の京都市内の年平均気温は16.2度。50年前より1.2度、100年前より2.7度高くなっている。地球に必要なのは、「打ち水」する心なのかもしれない。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2004年7月20日掲載)


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