Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


杉アパートが人気

 葉をつつくカワハギや、茂みに隠れて暮らすメバル…。マアジの群れも見つけた。舞鶴湾で、深さ約7メートルの海底をのぞいた。10種類もの魚が集まるのは、芦生杉の間伐材で作った魚礁だ。

 木材の魚礁の効果を科学的に解明するため、京都大フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所が5月に設置した。

 沈めた杉、広葉樹、ビニールパイプの3種類の魚礁を比べると、8月下旬から集まる魚の種類数に差が出始めた。すでに伸びが止まった広葉樹とビニールパイプをよそに、杉では数が増えている。

 「杉の葉に付きやすい腔腸(こうちょう)動物と見られる虫を食べにきているのでは」。潜水調査を担当する益田玲爾助教授(魚類心理学)は、予想していた以上に早く表れた違いに驚く。森と海とのつながりを知る一歩となりそうだ。(社会報道部 寺内繭、写真報道部 板東勇。2004年9月14日掲載)


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