Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


毒でヒトに警鐘?

 マツカサタケを京都御苑で見つけた。ルーペで拡大すると、上質のキャメルのような淡い褐色の毛が、直径1センチほどのかさを柔らかく埋め尽くしている。裏は針状の突起が痛そうで、ややこわもて。柄が松ぼっくりから伸びている。

 御苑に生息する動植物の膨大なフンや落ち葉を、400種にも及ぶキノコがせっせと土に戻している。松ぼっくり専門の分解役がマツカサタケとマツカサキノコモドキ、ニセマツカサシメジだ。「3種類とも見られるのは京都御苑ぐらいかもしれません」と、関西菌類談話会の小寺祐三さんが教えてくれた。

 スギヒラタケと腎障害患者の急性脳症との因果関係について、連日のようにニュースが伝えられる。「長く食卓に上ってきたキノコが毒素を抱え過ぎるようになったとすれば、それはある意味、人間への警鐘なのかもしれません」。因果関係があるのか、ないのか。結論が出るのを、小寺さんも含めてキノコ研究家が見守っている。 (社会報道部 有賀美砂、写真報道部 板東勇。2004年12月7日掲載)


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