Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


循環通して「食育」

 「わあ、くっさーい」。京都府向日市・第3向陽小の中庭に置かれたコンポスト容器をのぞき込んだ途端、こどもたちが一瞬、飛びのいた。そばで栄養職員の太田章子さんが、給食調理で生じたミズナなどの野菜くずと発酵を助ける菌を少しずつ入れていく。「これでも夏に比べれば、においはかなりまし。冬は2カ月ぐらいでたい肥になります」

 おかげで総合的な学習の時間などに子どもたちが植えたミズナやカブはみずみずしく育ち、再び給食の食材となる。自分で出したごみを自分で処理し、さらに活用する。この循環を子どもたちは日常的に、目や鼻、舌で感じている。

 時に収穫した野菜を洗う水の冷たさに農家の苦労を思い、初めて生でかじった野菜の甘さに驚く子もいる。太田さんは「『食育』という点でも効果的です」と話す。

 「食育を通じて、子どもたちに『嫌いな物でも食べてみる』という食習慣をつけさせることがとても大切です。嫌いな教科や苦手な人とのつきあい方ともつながっていますから」
(社会報道部 有賀美砂、写真報道部 板東勇。2005年1月18日掲載)


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