Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


もったいない思いが生んだ
「栗炭」で再生 

 食欲をそそるしわといい、形状は甘ぐりそのもの。でも黒くて軽く、香りもない。「『苦かったぞ』という電話もありました。食用ではないと、お伝えしていたんですが…」。甘ぐりの老舗「林万昌堂」(京都市下京区)の四代目林雅彦社長(44)がほほ笑む。

 毎年、劣化したものなど三割は廃棄していたが、中国で直接買い付けただけに「思い入れがあり、捨てるにしのびない」。かまの中で炭化したくりから着想し「栗炭」が生まれた。

 「捨てずに再生できるくりを増やしていきたい」と林さん。くりのしわの部分には備長炭をはるかに超える脱臭効果があるという。
(社会報道部 有賀美砂、写真報道部 木原貞男。2005年5月17日掲載)


◇INDEX◇