Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


ヌートリア哀れ
人間の都合で今や「害獣」とも

 京都・嵐山。夕暮れの大堰川は肌寒い。カモに混じって、小型犬ほどの茶色い塊が川上から泳いできた。岸にたどり着く。大きな前歯と太長い尾っぽ。南米原産の大型ネズミ・ヌートリアだ。

 戦争中に毛皮養殖のため輸入されたのが逃げ、西日本を中心に繁殖した。農作物の「害獣」として駆除されるケースも多い。昨年、国の特定外来生物に指定され、飼育は禁じられている。

 散歩途中のお年寄りが約10匹の親子の「ヌーちゃん」を眺める。「かわいいのに駆除されるんか」「増えすぎたら困るで」。景勝の川岸で外来生物談義が盛り上がる。
 (社会報道部 芦田恭彦、写真報道部 板東勇。2006年2月21日掲載)


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