Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


落ち葉がはぐくむ
 大切な命

 拾い寄せた落ち葉を両腕いっぱいに抱え、ドサッと放り込む。ムクや桜の木切れも入れ、鍬(くわ)でかき混ぜる。6畳大ほどの板囲い。底の方に上質の腐葉土が出来ている。

 京都市左京区のノートルダム女学院中学。落ち葉は校内だけでなく、全校生徒による哲学の道の清掃でも大量に集まる。

 夏の終わり。裏山からカブトムシが卵を産みにやって来る。あくる年の黄金週間明けあたり。掘ると、数百もの幼虫が生を受けている。

 幼虫は保育園にプレゼントする。「子どもたちの笑顔がうれしい」と3年の河波茉奈さん。寒空の下。軍手を汚しながら、科学部の生徒は屈託がない。
 (社会報道部 向井康 写真報道部 板東勇。2007年1月23日掲載)


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