Kyoto Shimbun


鳥の目 虫の眼


畦畔木
 ほ場整備や担い手不足で姿消す

 水田の緑が日に日に濃くなる。京都縦貫自動車道・大井インターチェンジ(京都府亀岡市大井町)周辺のあぜには昔懐かしい畦畔木(けいはんぼく)の列が今も残り、見る人を穏やかな気持ちにさせる。

 もともとは田畑の境界を示すために農家が植えた。夏は農作業の休憩場所に、秋は稲の干し場に、冬は切った枝を風呂のたきつけに利用されてきた。木の種類はハンノキ、ウルシなど。「おわんの縁が欠けると(畦畔木から取った)漆で直したものです」と近くの農家の男性(37)は話す。畦畔木は「循環型」の暮らしとともにあった。大規模なほ場整備や農家の担い手不足から全国的に姿を消しつつある。
 (社会報道部 松下亜樹子 写真報道部 板東勇。2007年7月17日掲載)


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