Kyoto Shimbun
カニみたい はさみから虫誘うにおい カニのはさみを思わせる赤いものが2本。落ち葉の中から顔を見せる。恋人同士のように身を寄せ合う。 これ、キノコの一種で、3つに開く先端のさまが仏具の「三鈷」に似ていることから「サンコタケ」と呼ばれる。京都市左京区岩倉の雑木林。形の面白さに引かれて近づく。悪臭がした。鼻を突くこのにおいに虫が誘われ、花粉と同じように胞子を運ぶ。
キノコの生態に詳しい日本菌学会員の高山栄さん(69)=長岡京市=によると、サンコタケが生きられるのは数時間だけ。「このにおいは薄命のキノコが次代へ命を引き継ぐ手段なんです」
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