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Kyoto Shimbun
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新聞ができた 全員参加で新聞開花 向日市の向陽小六年生との新聞作りは大詰めに入った。卒業式の三月十九日、子どもたちが仕上げた写真と原稿を向日市に持ち込み、秘書広報課の職員二人の協力を得て、原稿の割り付け作業にかかった。新聞の発行は、四月三日の教職員離任式の日と決まっている。
■みんなで作ろう
男子児童も新聞作りにかかわってほしい。担当教諭と相談し、「新聞の顔」となる題字を書いてもらう考えが浮かんだ。学校側は「集合写真の掲載で彼は参加している」と消極的だったが、「みんなが参加して新聞を作ることに意義がある」と頼み込んだ。 「六年二くみしんぶん」。男子児童の題字は、卒業記念の新聞にふさわしく、最も子どもらしさを表していた。
■販売部長に任命
一組には、休みがちの男子がいた。運動部のバスケットボール取材班に入ったが、授業になかなか顔を出せず、取材や記事作りにかかわれなかった。
彼が新聞作りに参加できる場を考えた。記者が「販売部長になってほしい。離任式の日に、僕らと一緒に出来上がった新聞を配ってくれへんか」と提案すると、「うん、ええよ」と返ってきた。急きょ、一組の紙面に「販売部長に任命」の辞令交付記事を入れた。
一、二組の両新聞とも署名記事にし、全員の名前を載せた。授業に参加した成果で、新聞作りの記念に残ると考えたからだ。全員の名前が掲載できることに安どの胸をなでた。タブロイド判、四ページの新聞は離任式前日の四月二日、ようやく刷り上がった。
離任式後の体育館。八十人の児童が、自分たちの作った新聞を待っていた。「販売部長」の男子児童は、できたての「六年一組新聞」「六年二くみしんぶん」を一人ひとりに手渡した。緊張した表情の中に笑みがのぞいていた。「うまく表現できないけど楽しかった」と漏らした。
■感謝を文集に
「本物の活字や」「僕の記事が載っている」「ほんまに新聞になるとは思わなかった」「名前が入っている。うれしい」。初めて自分たちで作った新聞の感触を確かめる子どもたちの歓声が飛び交っていた。
記者二人も、児童から大きな贈り物を受け取った。新聞作りを体験した感想をまとめた文集だった。「最初は不安やったけど(完成して)良かった」「市長さんにインタビューした。うれしかった」「取材がすっごく楽しかった」。文集には、できないと思っていたことが実現した喜びがつづられていた。どの子どもも最後に必ず「ありがとう」という言葉が添えてあった。
社会人講師として教壇に立った経験は、記者の宝物になった。初めての授業から約二カ月。未熟な技術は熱意で補った。教室で、校外で、子どもたちの期待にこたえようと、夢中で授業に取り組んだ。手探りの連続で子どもたちは戸惑ったかもしれない。それでも、記者の熱意を正面から受け止めてくれた。「自分たちの新聞を作りたい」。記者と児童の本音が、開花した。 |