Kyoto Shimbun 1998.8.30
平安 健闘の準優勝 第四十三回全国高校軟式野球選手権大会最終日は二十九日、明石球場で決勝を行い、平安(近畿・京都)は中京商(東海・愛知)に3―4で敗れ、二十二年ぶりの優勝はならなかった。中京商は二年ぶり三度目の栄冠を手にした。 平安は三回、西井の中越え三塁打と長谷川のスクイズで先制。1─1で迎えた五回には長谷川、山本の連続内野安打に敵失を絡め1点を加え勝ち越した。しかし六回、連続四球の後、3長短打で3点を奪われ中京商に逆転を許した。その裏、1点を返したが、あと一歩届かなかった。
▽決勝 中京商 000 103 000=4 平 安 001 011 000=3
気丈のエース 来年こそは… 平安 1点を追う最終回。平安は一死三塁の絶好の同点機を迎えた。打者は先制のスクイズを決めた長谷川、三走はその時にホームを踏んだ西井。当然、燧土(すいど)監督はスクイズのサインを送った。内野陣が極端な前進守備を敷く中、長谷川は初球を確実に三塁線へ転がした。が、西井は動けなかった。「内野の動きが目に入って…。足が遅いし突っ込めなかった」。続く山本が一塁ゴロに倒れ試合終了。その場にうずくまった西井のおえつは長く続いた。燧土監督は「完全に僕のミスです」と目は真っ赤。長谷川は「中京商の守備が上でした」と仲間をかばった。 平安ナインは一昨年優勝の中京商と中盤まで互角以上に戦っていた。しかし六回、準決勝で1試合最多盗塁記録を塗り替えた丸山に四球を与えるとナインに動揺が見られた。続く戸松にも四球。その後、3長短打などで3点を失い逆転された。 エース西井は「足を気にしすぎて、僕がピンチをつくってしまった」と悔しそうに、その場面を振り返った。が、同監督は「よう投げきってくれた」と温かくエースをねぎらった。 閉会式後、山本主将は「準優勝。胸を張って帰りたい」と気丈に話した。背番号1の二年生は「来年は全国制覇したいです」と最後にはいつもの笑顔を取り戻していた。 (鉄川里絵)
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