Kyoto Shimbun 1998.8.21
 '98全国高校総体

 水 球
 鳥羽 3年ぶりV
 男子100バタ田嶋(洛南)が4位入賞

水球決勝 鳥羽―前橋商 第2ピリ
オド残り2分11秒、鳥羽は山崎のシ
ュートが決まり5―2とリードを広
げる(高松南高水球プール)   
 20日、香川県立総合プールなどで競泳の男女計6種目の決勝などを行った。

 水球決勝は鳥羽(京都)が前橋商(群馬)に10―6で勝ち3年ぶり2度目の優勝を果たした。

 競泳の学校対抗男子は日大豊山(東京)が2年連続5度目、女子は近大付(大阪)が3年連続14度目の栄冠に輝いた。

 水球の鳥羽は第1ピリオドで2点を先行したが、反則による退水から反撃され、第3ピリオドに1点差まで迫られた。しかし、最終第4ピリオドにカウンター攻撃で連続得点して前橋商を突き放した。

 京都勢はこのほか、競泳の男子100メートルバタフライで200メートルを制した田嶋克史(洛南)が自身の持つ京都高校記録を0秒16上回る56秒48で4位に入り、同800メートルリレーの洛南も8位に入賞。

 学校対抗得点争いでは洛南が41点を挙げ、過去最高の4位に入った。


 “焦り”克服し飛躍  鳥 羽

 第3ピリオド残り1分30秒。エース青柳が前橋商DF二人を引き連れて、相手陣内に切り込む。ゴール前で後方からの縦パスを受けシュート。ボールはバーに当たって弾かれた。カウンター攻撃は成功しなかったが、ベンチの川合監督は大きく何度もうなずいた。

 執拗なマークを得意とする前橋商に対し、川合監督は「泳がしてバテさせ、後半に一気に畳み込む」作戦をとった。言葉通り、第3ピリオド終盤になると相手DFのスピードが鈍る。最終ピリオドはスピードのある青柳、山崎らがカウンター攻撃を繰り返し3点を連取。試合を決めた。

 ゲームは前橋商の「ファールを誘うディフェンスにはまり」(フローター99)、反則からの退水を何度も食う苦しい展開。人数で不利に立った場面で失点し、一時は1点差まで詰め寄られた。

 しかし、ゲームメーカーの橋爪は「みんな熱くならずに冷静だった」と振り返る。3得点を挙げた山崎は「泳力には自信がある。点が入らなくても、ラリーを続ければ相手がバテると信じていた」と話した。

 2年生主体のチームで臨んだ地元大会の昨年は準々決勝で延長の末、敗れた。敗因は焦り。勝ち急いだためにできたスキを突かれた。この1年で全員が平均1センチ以上身長を伸ばし、パワーもつけた。だが、川合監督は「ピンチになっても焦らない。余裕が一番成長した」と感慨深げに言う。

 JOC杯、インターハイ、国体の高校水球3冠を狙う。「今日はぶっちぎりの点差で勝つつもりだった。でも、あれだけの退水の中で持ちこたえて優勝。あとは国体でやります」。青柳主将の言葉にも余裕が感じられた。

(万代憲司)

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