Kyoto Shimbun 1998.11.8
 秋季近畿地区高校野球大会

  比叡山 初の決勝進出
  平安はPLに苦杯 京滋決戦ならず

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峰山戦に続いて2試合連続の完封勝利を挙げた比叡山の村西(紀三井寺)
 秋季近畿高校野球大会第七日は七日、和歌山県紀三井寺球場で準決勝2試合を行い、比叡山(滋賀1位)が神戸弘陵(兵庫2位)に3―0で快勝し、滋賀県勢として三十七年ぶり四度目、同校としては初の決勝進出を果たした。平安(京都3位)はPL学園(大阪1位)に0―5で敗れた。

 比叡山は初回一死三塁、岩根の中前適時打で1点を先制。四回に敵失で1点を加え、八回にも村西の左前適時打で1点を奪いダメを押した。村西は7四球と制球に苦しみながらも、直球を主体に打たせて取る投球で被安打4の2試合連続完封勝利を飾った。

 平安は四回一死満塁から失策で先制され、さらに左犠飛で2点目を失った。六回には植山の右前適時打などで3失点。打線は序盤に好機を作ったが、植山を攻め切れなかった。

 ▽準決勝

  比 叡 山(滋賀)100 100 010=3
  神戸弘陵(兵庫)000 000 000=0

    平  安(京都)000 000 000=0   PL学園(大阪)000 203 00X=5


 連続完封、ムードは最高
 Vへあと1 比叡山

 比叡山の村西はリズムよく打者を追い込んだ。紀三井寺のマウンドに立つたびに力みがなくなり、むしろ楽しんでいるように見える。2試合連続完封勝利に、右腕は「調子は悪かった」としながらも、うれしそうにほほえんだ。

 八、九回は四死球や内野の乱れなどで満塁の走者を背負った。だが要所を直球、ナックルで決めてしのいだ。小林監督は「ギリギリの所で何とか踏ん張れた。成長している」とほめる。三振の山を築いた県大会と違い「疲れもあって峰山戦から調子が狂った」(村西)と打たせて取る投球に変え、好守の溝らバックが支えた。

 打順を入れ替えた打線も先制、中押し、ダメ押しときっちり得点してこたえた。三番から一番に替わった藤原は初回、先制点となる右越え二塁打。突破口を作り「監督から切り込み隊長として行け、と言われたので」と照れた。2打数2安打の岩本は「みんなが研究して球種を教えてくれた」と感謝した。

 県大会優勝時、小林監督は「近畿で滋賀県の力がどれだけ通用するか」と口にした。ナインは強豪ぞろいの舞台で着実に力を発揮して期待にこたえている。滋賀勢として四十九年ぶり、同校としては初の頂点まであと一つ。細見主将は「勝ちを意識せず、楽しんでやりたい」と気負いはなかった。

(行司千絵)


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平安―PL学園 2回表平安一死、井上が右前安打を放つ
 序盤の逸機響く 平安

 「三回の先制機ですね」。平安の原田監督は残念そうに試合を振り返った。先頭の赤松を渡辺が送り、具志が中前にしぶとく落として一死一、三塁。絶好の得点場面だったが、中軸が相次いで凡打に倒れた。

 球威はそれほどないものの長身から繰り出す植山の投球に手こずり、勢いのあった序盤であと一本が出なかった。四回に失策がらみで先制されてからは試合巧者のPL学園に流れを奪われ、苦しい展開となっていった。

 決勝に進めなかったとはいえ平安は智弁学園、智弁和歌山を倒して四強に入った。同監督は「(選抜出場は)人が選んでくれることなので…。やることはやったのであとは運を天にまかせて。可能性は残ったのでその分しっかり練習できると思う。走攻守ともひと回りもふた回りも大きくしないと」と話していた。

(鈴木彰)

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