四大陸フィギュア
神崎・沢田 初出場に闘志

ダイナミックな演技が持ち味の神崎範之(京都アクアリーナ)

 フィギュアスケート の四大陸選手権(2007年2月5―11日、米国コロラドスプリングス)に男子の神崎範之(京大大学院)と女子の沢田亜紀(京都外大西高)がともに初出場する。昨年12月の全日本選手権で神崎が4位に、沢田が6位に入り、出場を決めた。2004年に太田由希奈(同大)が制した国際大会。今季で現役を退く意向の神崎は「人の心に残る演技を」。今季シニアに参戦した沢田は「エキシビションに出られる5位以内を目指す」と意欲を燃やしている。

■神崎 今季で引退、心に残る演技を

  「正直、あそこまでできるとは」。全日本選手権で高得点をたたき出して4位に入った神崎は驚きを隠さない。シーズン当初から「今季が最後」と決めていた。全日本での活躍で、目標だったユニバーシアード出場決定に続く、うれしい「ご褒美」が加わった。

  大阪・四条畷高出身の24歳で現在大学院1年生。フィギュア選手としては大きい174センチの体を生かしたダイナミックなステップと高さのあるジャンプが持ち味。「文武両道」を貫きながら年々、実力を上げてきた。今季のフリーは「オペラ座の怪人」。登場シーンの怪しさと恋する怪人の切なさ…。それらを豪快なトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などと繊細な表情、振りで表現する。

  高ポイントを稼ごうと田村岳斗コーチと話し合い、体力が消耗する後半に3連続ジャンプを入れた。「練習では5連続でジャンプを跳んで慣らした」。全日本の大舞台で最後まで勢いを落とさずジャンプをほとんど成功させ、会心のガッツポーズを見せた。

  就職活動の真っ最中。引退後は試合でジャンプやスピン、ステップの種類と難度を判断する「テクニカル・スペシャリスト」を目指す。ユニバーシアードに続いて競技生活の集大成となる四大陸選手権へ「全日本はフリーの3回転半で手をついてしまい、完全ではなかった。自分の演技ができれば結果はついてくる」と静かに意気込んでいる。

■沢田 5位以内、エキシビションへ

得意のジャンプに加えスピンなども成長した沢田亜紀(京都アクアリーナ)

  沢田にとって待ちに待った四大陸選手権だ。昨季はジュニアグランプリ(GP)ファイナルで2位、全日本選手権でも7位に入りながら派遣されず「悔しくて、どうしても出たかった」舞台だった。

  世界のトップ選手がしのぎを削るシニアに加わった今季、GPシリーズの中国杯は8位、ロシア大会は5位。まずまずの成績を残す中で厳しさを味わった。「ジュニアの時はワイワイとやっていたけどシニアはぴりぴりムード。ロシアは対応できたけど最初は慣れなかった」と振り返る。

  代名詞は切れ味鋭いジャンプ。「表現力や間の取り方などはまだまだ。でも跳べるのは大きい」と浜田美栄コーチ。秘めた能力は大きく着実に成長を見せる。体の硬さが悩みだったが新体操に取り組み、上体を大きく反るレイバックスピンやビールマンスピンの精度が上がった。全日本では演技力や音楽解釈を示す得点で6点台(10点満点)をマーク。「夏までは良くないビールマンだったけど、ちょっとは成長したかな」

  アジア大会(1月28日−2月4日、中国・長春)からの連戦になるが「余裕を持って来季のGPシリーズに派遣されるようノーミスを目指したい」。昨季から技を厳密に判定する新採点方式が導入された。これまで封印してきたトリプルアクセル挑戦を視野に入れる来季へのステップにする。


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