2009年・新潟国体の京滋勢

■開会式で京滋選手団が堂々の行進

力強い入場行進を見せた京都府選手団(上)と滋賀県選手団(下)(新潟市・東北電力ビッグスワンスタジアム)

 新潟国体の総合開会式が9月26日、新潟市の東北電力ビッグスワンスタジアムで開かれた。入場行進は、各都道府県32人までとし、多くの選手はスタンドから見た。京都府選手団(旗手=ソフトテニス・柴田章平)は、25番目に入場。山田啓二団長(府知事)は「是非、(総合成績で)入賞を」と力強く決意。滋賀県選手団(旗手=重量挙げ・高橋一平)は昨年より約40人多い383人。総合成績で、昨年の39位を上回る20位台を狙う。


ライフル射撃成年女子50メートル伏射で2位に入った滋賀の中村(新潟県立胎内ライフル射撃場)=撮影・三木千絵

 27日、18競技を行った。ライフル射撃で滋賀勢が活躍。少年女子ビームライフル立射で綾戸真美(水口高)が大会新で優勝、「初めての国体で初めての優勝。まだ、実感がわかない」。成年女子50メートル伏射では、ロンドン五輪を目指す中村結花(中大)が2位にはいったが、「普段の力が出せず納得がいかない」。  相撲少年では、京都が予選で3戦全勝、決勝トーナメントに進出した。初戦は神奈川と当たるが、大将の山中は「最後の大会なので優勝を目指す」。

相撲少年男子 鋭い立ち合いを見せる京都の二陣・中川(新潟県村上市山北総合体育館)=撮影・三木千絵


■レスリング少年で北村が優勝

レスリング少年フリースタイル96キロ級決勝 第3ピリオド、タックルで岐南工高の横井から3点を奪い、優勝を決めた京都八幡高の北村(28日、新潟市白根カルチャーセンター)=撮影・三木千絵

 【大会第3日(9月28日)】 京都勢は、レスリング少年フリースタイル96キロ級で、北村公平(京都八幡高)が優勝。昨年の74キロ級に続いて、国体2連覇。横井(岐阜)との決勝は、第3ピリオド残り20秒を切って1ポイントリードされていたが、タックルを連発、相手を倒して3ポイントをあげて逆転勝利。「もう勝ちたいという気持ちしかなかった。優勝はやっぱりいい」。レスリングでは、50キロ級の西洸大(網野高)、55キロ級の花田吉弘(同)、60キロ級の新川武弥(同)がいずれも3位と健闘した。


サッカー少年男子 京都―千葉 4得点と活躍した京都のFW久保(新潟市・鳥屋野運動公園球技場)=撮影・三木千絵

 2年連続3位の成績を残しているサッカー少年は、2回戦(初戦)で千葉に4―0の大勝。全得点をFW久保(サンガU―18)が決め、吉田監督は「チャンスを逃がさず、しっかり取ってくれた」。

 重量挙げ成年男子69キロ級の三谷洋平(加悦谷高―金沢学院大)が3位。

 相撲の少年は、3位決定戦で埼玉に敗れ4位だった。



■重量挙げで川畑が復活V

重量挙げ成年94キロ級 スナッチで145キロに成功した京都・川畑源大(29日、新潟県地域地場産業振興センター)=撮影・三木千絵

 【大会第4日(9月29日)】 京都勢は、重量挙げ成年94キロ級のトータルで、川畑源大(京都協会、福知山高非常勤講師)が2年ぶり3度目の優勝。ジャークは185キロで2位、スナッチは145キロで3位。自己ベストには及ばなかったが「収穫があった。このまま練習すれば、日本記録出るかな」。


卓球少年男子準決勝 強豪青森を相手に健闘した京都の森(左)・佐藤ペア(29日、柏崎市総合体育館)=撮影・三木千絵

 卓球少年男子の東山は、準決勝で青森に敗れて3位。準々決勝では、今年の全国選抜大会、インターハイで敗れた愛工大名電の愛知に勝った。3年の佐藤は「名電に勝つのがチーム全体の目標だったのでうれしい」。

 ボウリング少年男子も、永井貴大、永井雅也の兄弟で昨年の5位を上回る3位。弟の雅也は「少年男子で兄と組む最後の試合を楽しくできた」。

 滋賀勢は、ライフル射撃成年女子50メートル3姿勢で中村結花(中大)が初優勝。ナショナルメンバーで「これまで国体のタイトルだけが取れなかったので、優勝はうれしい」。



■ソフトテニス成年男子で京都が5年ぶり栄冠

ソフトテニス成人男子 1位の賞状を高々と掲げて喜ぶ京都の東監督兼選手と、後ろに並ぶ選手たち(30日、新潟市庭球場)=撮影・三木千絵

 【第5日(9月30日)】 京都勢は、ソフトテニス成年男子の決勝で、広島に2―0で勝ち、5年ぶり9度目の優勝。一番手の南本・橋本組が強敵との接戦を制した。二番手の花田直・柴田組は圧勝した。選手兼任の東監督は「日本一の味を忘れかけていたが、やはりいいものですね」。ソフトテニス成年女子も3位だった。

 自転車少年ポイントレースは、大中巧基(北桑田高)が制した。「決勝は思い通りにいかず、苦しかった。最後は根性でロングスパートをかけた」。

 卓球の成年男子は決勝で青森に1―3で敗れ準優勝。

 公開競技の高校野球軟式では、東山が決勝で兵庫(神戸弘陵)に5―1で勝ち、優勝した。エース森本は「国体でも全国制覇に変わりはない。うれしい」。


ボート成年女子ダブルスカル決勝 優勝を決め喜ぶ滋賀の上田(中央)・黄瀬(30日、新潟県立津川漕艇場)=撮影・三木千絵

 滋賀勢は、ボート成年女子ダブルスカルで選抜(上田、黄瀬)が初優勝した。膳所高OGの2人は、大会直前の「2週間前で仕上げてきた」(黄瀬)が、決勝で息を合わせ、残り250メートルでスパートをかけた。



■サッカーの佐川印刷は2位

サッカー成年男子決勝 京都−新潟 前半、新潟選手に囲まれ激しく競り合う京都のMF櫛田(1日、新発田市五十公野公園陸上競技場)=撮影・三木千絵

 【第6日(10月1日)】 京都勢は、サッカー成年男子で佐川印刷が決勝で新潟(JAPANサッカーカレッジ)に1―2(延長戦)で敗れ、2位となった。連戦の疲れがみえる佐川印刷は、延長後半8分にCKから決勝点を奪われた。田中総監督は「セットプレーが一つのポイントになると思っていたが…」。

 サッカー少年男子の選抜チームは3位決定戦で兵庫に2―3で敗れて4位。昨年も出場した山田主将は「最後の最後で負けて悔しい」。今大会、通算5点目をあげて得点王のFW久保は「満足できない。1人で局面を打開できなかった」。

 自転車の少年男子スプリントで、窓場千加頼(向陽高)が初優勝。「国体に入り、尻上がりに調子が良くなった。京都のために貢献できてうれしい」。



■体操少年男子の洛南高が10年ぶり優勝

体操少年男子 16・100の高得点をマークした京都・瀬島の跳馬(新潟県上越市・リージョンプラザ上越)=撮影・三木千絵

 【第7日(2日)】 京都勢は、体操の少年男子で京都・洛南高が10年ぶりの優勝。インターハイ、全日本ジュニアと合わせて高校3冠を達成し、芳村監督は「ミスと言えるのは2つだけ。素晴らしい試合だった」。

 空手では、成年男子の組手重量級で、荒賀龍太郎(京都産大)が少年男子時代の3連覇に続いて優勝。「相手はナショナルチームの先輩ばかりだったが、落ち着いて戦えた」。同じく中量級も谷竜一(京都産大)が制し、「まさか勝てるとは思わなかった。これまで苦手だった試合の駆け引きがうまくいった」。成年女子の組手では、吉田梨理子(近畿大)が2位だった。

 陸上は、少年女子A100メートルで山田朱莉(西城陽)が2位、少年男子A100メートルで竹井尚也(龍谷大平安)が3位。



■陸上の少年女子B100メートルで木村がV2

陸上少年女子B100メートル決勝 国体連覇を果たした京都の木村茜(新潟市・東北電力ビッグスワンスタジアム)=撮影・三木千絵

 【第8日(3日)】 京都勢は、陸上の少年女子B100メートルで、木村茜(京都橘高)が12秒17で2連覇。ライバルの猛追を0秒07かわし「気持ちだけで押し切った」。同じく1500メートルで久馬萌(綾部高)が3位となった。

 空手の少年男子組手で、荒賀慎太郎(京都外大西)が2位。「練習してきた中段突きがよかった。準優勝は自分でもびっくり」。成年男子・形の新馬場一世(京都産大)と、成年女子・形の酒居芙美(グロウバル)がともに3位だった。

 滋賀勢は、カヌーの成年男子スプリント・カヤックシングルで鈴木康大(滋賀レイクスターズ)が優勝。同じくカナディアンシングルも小梶孝行(立命館大)が制した。



■フェンシング少年男子の京都が3年ぶりV

フェンシング少年男子フルーレ決勝 京都―秋田 鋭く攻め込む京都の3人目、北尾(4日、新潟県聖籠町総合体育館)=撮影・三木千絵

 【第9日(4日)】 京都勢は、フェンシング少年男子で3年ぶり2度目の優勝。龍谷大平安高でチームを組み、秋田との決勝は、1―1から3人目の北尾がポイント2―4と追い込まれたが、3ポイント連取して逆転優勝を決めた。「特別な何かをして勝てたわけじゃない。いつも通りやっただけ」。


陸上少年女子A100メートル障害 準優勝した滋賀の中村(4日、新潟市・東北電力ビッグスワンスタジアム)=撮影・三木千絵

 陸上の成年女子200メートルでは、和田麻希(チームミズノ)が3位。成・少年男女共通組手でも3位となった。

 滋賀勢は、陸上少年女子A100メートル障害で中村梨穂(八幡商高)が2位。「今日が引退レースだったので勝ちたかったけど、2番でもうれしい」。



■バスケットボール少年男子で京都が2連覇

バスケットボール少年男子決勝 京都―静岡 第4クオーター8分、河上のシュートで京都が79―78と逆転(新潟市東総合スポーツセンター)=撮影・三木千絵

 【第10日(5日)】 京都勢は、バスケットボール少年男子決勝で、洛南高中心の京都選抜が静岡選抜に91―82で勝ち、2連覇を達成した。第4クオーター残り2分、フォワード河上が身長8センチ上の相手センターをドリブルで抜いてシュートを決め、79―78と逆転した。河上は「高さでは勝てない。動きの量と質で勝負した」。吉田コーチは「相手の嫌がるところを選手たちが見つけ出した」。


テニスの女子総合1位に輝いた京都の森、伊藤、加藤、今西(左から)=長岡市営希望が丘テニス場

 テニス成年女子も、島津製作所の伊藤、森が決勝で静岡と対戦、シングルスで2勝し、ダブルスを残して15年ぶり2度目の優勝。伊藤は「二人ともシングルスで勝つことだけに集中した。ファーストサーブから積極的に攻撃できた」。


陸上少年男子共通5000メートル競歩 1位でゴールする京都の丸尾(新潟市・東北電力ビッグスワンスタジアム)=撮影・三木千絵

 陸上の少年男子共通5000メートル競歩で、丸尾知司(洛南高)が21分0秒28で優勝。自己ベストを28秒66短縮し「自分の力じゃない。(応援してくれた)みんなの力をもらった」。



■ハンドボール少年女子で洛北高がV3

ハンドボール少年女子で優勝し、抱き合って喜ぶ京都の選手たち(上越市・リージョンプラザ上越)=撮影・三木千絵

 【最終日(6日)】 京都勢は、ハンドボール少年女子の洛北高が、決勝で大阪選抜(四天王寺高主体)に28―19で勝ち、3年連続4度目の優勝を飾った。洛北高は、今年の全国高校選抜大会、インターハイとも優勝を逃がしたが、守備を強化、中山は「守備から速攻ができたのがうれしかった」。

 ホッケー成年男子は、立命館大の現役、OBでチーム編成、決勝で新潟に2―0で勝ち、21年ぶり2度目の優勝。立命館大監督でもある山口コーチは「最初から優勝を狙っていた。責任を果たせてほっとしている」。

 男女総合成績(天皇杯)は、京都が1507点を獲得、昨年の1435・5点を上回ったが、9位にとどまり、3年連続で8以内入賞を逸した。皇后杯(女子総合)は645点で11位。滋賀は、ライフル射撃で競技別優勝を飾ったが、天皇杯得点は758点で38位、皇后杯は490点で31位だった。天皇杯、皇后杯とも新潟が優勝。来年は、9月25日から千葉県で開催される。



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