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(5)ヨット「朋友」

船体。喫水は約2メートル。船底中心に垂れ下がっている部分はセンターボード
船体。喫水は約2メートル。船底中心に垂れ下がっている部分はセンターボード

 大阪・田尻町からサンフランシスコまで、友田艇長の夢を運ぶヨット「朋友」=FORYOU=を紹介しましょう。

 1989年、ヤマハ製。全長26フィート。太平洋横断というような特別な用途ではなく、一般向けのヨットといえる。乗用車でいうなら、普通のセダンといったところでしょうか。

 2001年、中古の状態で200万円で購入。サンフランシスコ到着後は、現地で売却の予定。

 このホームページで、横断に積み込む食料、工具、生活用品を紹介していますが、こんなんにたくさん積めるのかな、思うかもしれませんね。しかし、船内は意外に広く、炊事スペース、ベッド、水タンクなども完備。トイレは当然ながら水洗で、船底には水を吸い込む穴があいていて、使用後は排水口から海中へ流し出します。

(4)舵と、スクリュー(航海中はギヤを後進に入れ、水流で空転しないようにする)(5)田尻漁港の漁師さんがつくってくれた疑似餌を持つ友田艇長(6)出航準備中の「朋友」のキャビン
(4)舵と、スクリュー(航海中はギヤを後進に入れ、水流で空転しないようにする)(5)田尻漁港の漁師さんがつくってくれた疑似餌を持つ友田艇長(6)出航準備中の「朋友」のキャビン

 外洋に出るために、船体の補強などは必要で、一定基準を整えた上で「船舶検査」に合格しないといけません。また、1人で操縦するため、寝ている間は風の向きを感知して、進むべき方向へ自動的に艇を向ける「ウインドベン」も取り付けます。

 艇の名前の「朋友」の字は、ある禅僧の揮毫(きごう)をステッカーにして、船体(ハル)に張り付けます。

 出航準備をしている田尻漁港の漁師さんが、航海中に魚を釣れるように、特別は疑似餌の装置をつくってくれました。ただし、魚がかかったときに、あまり大物だと危険なので、10キロ以上の魚の場合は、逃がすようになっています。

(03年7月12日)