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「最前線は蛮族たれ」を出版

■ゴールは動いてくれない

「最前線は蛮族たれ」
「最前線は蛮族たれ」

 サッカーの釜本邦茂氏が、自身のフォワード論を展開した「最前線(フォワード)は蛮族たれ」を出版(新書版、集英社新書)した。

 この本は、2008年から2010年3月にかけて、朝日新聞のウェブサイト「アサヒ・コム」で、「釜本邦茂のニッポンFW論」として週に1回連載した内容を再編集した。朝日新聞スポーツグループの中小路徹記者が、ウェブサイト、新書版とも構成を担当した。

 序章は「現役時代、チームメートは僕とパス練習をするのが嫌がった。パスが1メートルでもずれると、受け手の僕は何もしなかったからだ。パスを出した人間が僕の後方で転々とするボールを取りに行くことになる」で始まる。パスは少しずれても、受け手が動く人間ならつながるが、シュートは、けったボールの軌道が50センチもずれるとゴールに入らない。ゴールは動かないからだ、と続く。わずかなキックの誤差で、入るべきシュートが外れてしまう。

目次を拾ってみる。「走るのなんか、5メートルでいい」、「今も昔もサッカーは一緒だ」、「まず指導者が型にはまっている」、「本田の自己主張とヒデの悪循環」、「試合が多すぎるのではないか」など。真意はなにか。

(2011年1月)